- ボイトレして歌が上手くなりたい!
- 最短で上手くなりたい!
- とにかく歌が上手くなりたい!
こんにちは、VOICETRAINER KOMUROです!
「早く歌が上手くなりたいから頑張ってボイストレーニングをしよう!!」
こう思って下さる事はボイストレーナーとして、とても嬉しい事です。
しかし、ボイストレーニングをやり始めたばかりの人の中にはその気持ちが空回りしてしまう・頑張りがかえって逆効果になってしまう人もいます。
本人は一生懸命練習しているつもりが、
- 一つの種類のトレーニングばかりを行いバランスを崩してしまう
- 過度に練習をしすぎて変な癖をつけてしまう
- 頭で考え過ぎたりフォームを気にしすぎて、かえって力み癖をつけてしまう
- 練習のし過ぎで声帯を痛めてしまう
などを引き起こしてしまう人もいます。
それも、熱意が高い真面目な生徒さんほど陥ってしまう事が多いんです。
歌が上手くて一生懸命練習しているのに、それが空回りしたり、逆効果になってしまったら悲しすぎますよね。
このWEB教材を読んで下さっているみなさんがそのような状態にならないように本日は、その事について詳しく書かせていただきましょう。
せっかくボイストレーニングを始めるのであれば、効率よく上達させたいですよね!
このWEB教材では、私の経験上真面目な生徒さんほど陥っいてしまい、多くの時間を無駄にしてしまうような状況を紹介しますのでぜひ参考にしてみて下さい♪
ボイストレーニングはバランスよく多角的に行いましょう
ボイストレーニングをやりはじめた時に、どこかしらに強い動機をお持ちの方がいらっしゃいます。
例えば、
- 「声量が全くないから早く大きな声で歌えるようになりたい!!」
- 「力強い高い声を早く出せるようになりたい!!」
などです。
こういう一つの角度に対して強い動機を持っている方は注意が必要です!
なぜなら、こういう方は一つの角度のボイストレーニングを集中して行う傾向があるからです。
そうなると、かえって思うように歌が上達しない事がよくあります。
ボイストレーニングは、色々な要素が絡み合って歌を成長させていくものです。
例えば、『声量を上げる・鍛える為にはどんなトレーニングが必要なのか?』でも書かせていただきましたが、一言で声量を上げるトレーニングと言っても、ブレストレーニング・声帯トレーニング・共鳴トレーニングの3種類の要素が絡み合って声量が上がっていきます。
なので、
「声量を上げるには共鳴トレーニングが重要だろう!!」と勝手に判断してしまい、その他のトレーニングをおろそかにすると成長は遅くなってしまいます。
また、高音発声でも同じ事が言えます。
一言で高音発声を鍛えると言いましても様々な段階と様々なボイストレーニング内容があるんです!
「早く力強い声で高い声で歌いたいから、声帯を強める系の高音トレーニングをやろう!!」と考え、その練習ばかりをすると声を詰まらせたり、声帯を硬くしてしまって逆に高い声が出なくなってしまいます。
なので、自分の歌の苦手な所を克服したい気持ちは痛いほど分かりますが、一つの角度・種類にとらわれずバランスよくボイストレーニングを行っていく事が重要になります。
ボイストレーニングは「ちょうどいい」を狙って行いましょう
ボイストレーニングをやり始めの頃は、一生懸命練習をしすぎるあまり、かえってバランスを崩し変な癖をつけてしまう場合もあります。
まずは下の図を見て下さい
例えば、「声帯の閉鎖加減」についてお話ししましょう。
上の図のように「声帯の閉鎖加減が閉まりすぎ」な人には「声帯の閉鎖を緩めるトレーニング」を行ってもらい「声帯の閉鎖加減がちょうどいい」ように持っていきます。
反対に「声帯の閉鎖加減が開きすぎ」な人には「声帯の閉鎖を強めるトレーニング」を行ってもらい「声帯の閉鎖加減がちょうどいい」ように持っていきます。
次に下の図を見て下さい。
過度に練習を行うと逆効果になるパターンを図で表しました。
「声帯の閉鎖加減が閉まりすぎな人」でも「声帯の閉鎖を緩めるトレーニング」を行い続けると「声帯の閉鎖が開きすぎ」になってしまうんですよね。
逆も同じ事が言えます。
これは「声帯の閉鎖加減」だけの話しではありません。
「共鳴の位置」に関しても同じです。
咽頭、鼻腔、どちらかに共鳴が偏っている人は「ちょうどいい」を目指す為に対となる角度のトレーニングを行ってもらいます。
しかし、それらも過度にやり過ぎると図のようになってしまうんですよね。
これらの事はボイストレーニング全般に言えます。
ボイストレーニングの中には過度にやり過ぎると逆効果になったり、変な癖をつけてしまう事がよくあるんですよね。
なので、この事からも一つの種類のトレーニングを過度にやり過ぎる事なくバランスよく練習をしていきましょう!
頭で考え過ぎると逆効果になる
ボイストレーニングをやり始めた頃というのは、ボイストレーナーから教わる事も多く意識しないといけない事もたくさんあると思います。
例えば、
「腹式呼吸を意識しながら、鼻腔に響きを寄せ、声帯は開いて、空気を200M先に届けるように発声しましょう!」
などという具合です。
ほとんど生徒さんは
「そんないっぺんにたくさんの事を意識できないよ~」
と困惑されます。
でもご安心ください。
ボイストレーニングは、自転車に乗る事に似ています!
最初に自転車に乗る練習をした頃は、「まずは、真っ直ぐ立てるようにバランスを取り、自転車をこいで、ハンドルで進路きめて・・・」など、意識する事が多く、上手く自転車に乗れなかったと思います。
しかし、練習が進めば意識しなくても自転車に乗れるようになりましたよね。
歌も同じ事が言えます。
最初は意識をする事が多く、困惑するかもしれませんが、練習を積めば色々な事が無意識に行えるようになってきます。
なので、「腹式呼吸はこうで、鼻腔共鳴はこうで・・・」と頭で考え過ぎるとかえって力みを生むので、頭の片隅でイメージするぐらいでリラックスをして練習を行いましょう。
正解を意識しすぎない!
また、似たような事で「正解を意識しすぎる」という事も逆効果になる場合があります。
「正解を意識しすぎる」とはどういう状態かと言いますと
- 「今の発声は正しかったのだろうか・・・」
- 「正解はどのような発声でどのような感覚なのかが分からない・・・」
と頭で考え過ぎる事です。
少し厳しい事を言いますと、ボイストレーニング初心者の段階では自分が正しい発声ができたのかどうかを判断する事はできません。
自分が正しい発声ができたかどうかが判断できるようになるという事はとてもレベルが高い事なんですよ。
時間をかけて、ボイストレーニングを積んでいく事により知識と経験を深め、正しい発声ができたかどうかが判断できるようになってくるんですよね。
また、ボイストレーニングをして歌を向上させるという事は、今までとは全く違う感覚・体感で声を出すという事になります。
今まで経験した事ない事を、
「この声の出し方は合ってるのだろうか・・・」
と悩みすぎてもあまり意味がありません。
最初の内は数稽古(練習量を増やして経験を積んでいき成長をするという考え方)だと割り切って、頭で考え過ぎず愚直に反復練習を続ける事が効率的になります。
そして、
ある程度の練習量と経験が伴えば、自分で正しい声の出し方と正しくない声の出し方が判断できるようになってきます!
短期集中で長時間練習しすぎない
「早く歌が上手くなりたい」という気持ちが強くて、短期集中で長時間練習をしてしまう人もいますが、これは危険です。
声は消耗品です。
長時間練習すればするほど、声の元を作る声帯は消耗していき、枯れていきます。
そしてボイストレーニングは筋力トレーニングの側面もありますので、短期集中で練習しても飛躍的に成長する事はありません。
例えばマラソンのトレーニングもそうですよね。
1日に10時間走っても、疲れるだけで体力が飛躍的につく訳ではありません。
3ヶ月・半年・1年間というスパンで計画し、少しずつトレーニングを積み徐々に体力アップを図っていきます。
ボイストレーニングも同じような成長をします。
短期集中で長時間練習するよりも、毎日30分ボイストレーニングを半年・1年間続ける方がはるかに効率的です♪
その事を頭に入れてトレーニングに励みましょう!