
「歌が上手くなりたい!!!!」
このように考え、ボイストレーニングの本を買ったり、WEBを検索したり、YOUTUBEの動画を見たりしているしている人も多いんじゃないでしょうか?
今はWEBなどのインフラが発達して歌を上達させる為のたくさんの方法を瞬時に知る事ができます。
しかし、
ここで注意しないといけない事があります!
それは、
「歌を上達させる方法=ボイストレーニング」には様々なアプローチがあり、1つ1つ目的が違うという事です。
効率良く歌を上達させるには
- 何の為にこの練習をしているのか?
- どこを向上させたくてこのボイストレーニングをしてるのか?
を大雑把にでも知っておく必要があります。
でなければ、
- あなたに必要のないボイストレーニングに時間を使ってしまったり
- むしろ歌を下手にしてしまったり
- 喉を痛めてしまったり
という状態を引き起こす事もじゅうぶんにありえます。
なので今回は
- そもそも歌が上手いとはどういう事なのか?
- 歌はどのように上達していくのか?
などをできるだけ分かりやすく説明していきたいと思います♪
今回の教材のコンテンツ
歌の上手い・下手は6つの要素から成り立っている!?
先に結論から言ってしまうと、歌の上手い下手は
- 歌声の全ての基礎となる『ブレストレーニング』
- 高い声で強くも柔らかくも自由自在に歌えるようになる『高音トレーニング』
(ミックスボイスの習得) - 声量をアップさせ声質を変化させる『共鳴トレーニング』
- 正確な音程で歌うための『音感トレーニング』
- 歌にグルーブを生むための『リズムトレーニング』
- 歌声に抑揚や感情表現をつける『歌唱トレーニング』
の6つの要素から成り立っています。
大半の方がこの6つの要素のどこかしら、もしくは全てに問題を抱えている為、歌が上達しないのです。
順に詳しく説明していきましょう!
歌声の全ての基礎となる『ブレストレーニング』
ブレス(息)は歌声の全ての基本であると言っても過言ではありません。
話し声もそうですが、歌声は肺から送られてくるブレスで喉仏の近くにある声帯という組織を振動させて作られます。
そして、歌声はブレスの流れに乗って、体内から外へ送り出されます。
要するにブレスは歌声の源、車で言うガソリンみたいな物です。
ブレストレーニングは「腹式呼吸のトレーニング」が中心になります。
しかし、
ヨガなどで使われる一般的な腹式呼吸のトレーニングだけしても歌が上手くなりません。
一般的な腹式呼吸を身につけ、それを歌に応用する事によって歌が上達していくんです!
ブレストレーニングは
- まずは一般的な腹式呼吸を身につける。
- 身につけた腹式呼吸を歌に応用する技術を身につける。
という段階をふみます。
ブレストレーニングをする事により
- 声量の基本値が変わります!
- 歌声の安定度が変わります!
- 歌声を繊細にコントロールできるようになるので、歌に抑揚がつき感情表現のレベルが上がります!
- 高い声が出しやすくなります!
そしてあなたの歌のレベルが上がるのです!
高い声で強くも柔らかくも自由自在に歌えるようになる『高音トレーニング』
(ミックスボイスの習得)
あなたは
- 高い声が出なくて悩んでいませんか?
- 高い声が出るけれど、叫びあげるような歪んだ声になっていませんか?
- 高い声が出るけれど、金属音のようなキンキン声になっていませんか?
- 高い声が出るけれど、かすれた弱弱しい声になっていませんか?
- 高い声を出す時に声帯(喉)に強い負担を感じていませんか?
- ある一定の高さになると声がひっくり返ってしまいませんか?
ご安心下さい!
これら全ては高音トレーニングを積む事によって解消できます。
高音トレーニングの最大の目標は、声帯と声帯周辺の筋力を柔軟にしたり、鍛えたりして正しい声帯の使い方をマスターする事。
そして、低音でも中音でも高音でも自由自在に強くも柔らかくも歌声を操る事ができるようになる。
また、今現在出す事のできない高い声を出せるようになる!
これら全てを叶える為のトレーニングが声帯トレーニングになります。
そして、
高音トレーニングの中で最も重要なのがミックスボイスを習得する事です。
ミックスボイスとは地声とファルセット(裏声)をミックスさせた「魔法の声」と言われています。
ミックスボイスを習得すれば、性別や個人差はありますが、今出せている声から1オクターブ近く高い声を出す事も夢ではありません!
そして、
強くも柔らかくも自由自在に高い声を操れるので歌も安定します!
その上、
喉にかかる負担が激減されるのです!
ミックスボイスを手に入れた時、このような夢のような現象が起こる事から「魔法の声」と言われているのです。
人によって高い声が上手く出せない理由は事なり、ミックスボイスを手に入れる為のレッスン内容やコツも違いますが、正しい順番で適切なボイストレーニングを積めば、必ず習得する事ができるのでぜひ挑戦してみて下さい!
- 今まで出なかった高い声が出るようになります!
- 力強くも柔らかくも自由自在に高い声で歌えるようになります!
- 高い声を出す時に感じていた喉の負担が劇的に少なくなります!
声量をアップさせ声質を変化させる『共鳴トレーニング』
あなたは声量が足りず、大きな声で歌えないと悩んでいませんか?
または、プロのアーティストと比べて自分の歌声に迫力がないな~と悩んでいませんか?
それらの悩みを解消するボイストレーニングが「共鳴トレーニング」になります。
共鳴トレーニングを行う事により、自然に力強い声が作り出され、プロのアーティストのように迫力のある歌声を作り上げる事ができるようになるのです。
共鳴トレーニングと言っても伝わりずらいので例え話しを用いて説明しましょう。
トンネルやお風呂場で声を出した時の事を思い出して下さい。
いつもより大きな声が出ているように感じますよね。
また、声が空間に響く事によって普段とは違った音色に感じると思います。
このような効果を体内で起こす事が可能なのです。
あなたの歌声を体内に響かせる事により、声量が増し、迫力がある歌声を作り出す事ができるのです。
そして、
無理なく大きな声が出せるようになるので声が枯れにくくなります。
具体的には声を体内で響かせる事ができるのは
- 鼻腔(びくう)
- 口腔(こうくう)
- 咽頭腔(いんとうくう)
の3つになります。
※鼻腔に共鳴させる事を、イメージしやすいように「頭蓋骨に共鳴させるように歌って下さい!」や「後頭部から声を出すように歌って下さい!」などと説明するボイストレーナーの方もいらっしゃいます。
※咽頭腔に共鳴させる事を、イメージしやすいように「胸に響かせるように歌って下さい!」などと説明するボイストレーナーの方もいらっしゃいます。
それぞれの共鳴腔の特徴を紹介していきましょう。
- 咽頭に響かせると、深みのある厚い声になり、主に低音発声時に使用します。
- 鼻腔に響かせると、軽くブライトな声質になり、主に高音発声時に使用します。
- 口腔は主に中音で活躍するのですが、全ての共鳴の元を作る大事な共鳴腔になります。
これら3つの共鳴腔に声を響かせるトレーニングを行い、音程に合わせてそれぞれの共鳴腔を変化させていきます。
そして、あなたが本来持っている声質を考慮し、それぞれの歌の歌詞、曲の雰囲気によって共鳴のさせ方を変える。
または曲ごと、またはフレーズごとに声の雰囲気を変えていき多彩な感情表現を歌に付け加えていく。
このようなボイストレーニングが共鳴トレーニングになるのです!
- 声量が大きくなります!
- 歌声に迫力が加わります!
- 高い声が出やすくなります!
- 共鳴腔の使い方により、声質が変化するので多彩な感情表現を歌に付け加える事ができます!
- 声が枯れにくくなります!
正確な音程で歌うための『音感トレーニング』
上記で紹介した、3種類のボイストレーニングはいわば「歌の基礎体力」になります。
『ブレストレーニング』、『高音トレーニング』、『共鳴トレーニング』を行い歌の基礎レベルを上げる事も重要ですが、正確な音程で曲を歌えるようになる音感トレーニングを積む事も重要です。
いくらいい声で歌えても音程を外していたら歌が上手いとは言えませんもんね!
歌う上で重要な音感トレーニングは
- 相対音感トレーニング
- ピッチトレーニング
この2つになります。
簡単に説明すると
相対音感とは、
各スケールにおいて基準となる「ド」の音を聞いた後に、他の音「レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」などの音を歌えるようになるトレーニングを指します。
相対音感のトレーニングを行うと、「移動ド」という感覚がつきますので曲全体の大まかな音の動きを掴めるようになってきます。
(※「移動ド」を理解する為にはスケールに関する説明も必要なので、別教材で詳細に説明させていただきますね)
そうなると、1音程を外しにくくなってきます!
また、バックで演奏されている楽器の音を聞き、歌の音程を調整する事も可能になってきます。
ピッチトレーニングとは、
「ド」の音を正しく「ド」と歌えるようになるなど、それぞれの音を正確に歌えるようになるトレーニングを指します。
ピッチトレーニングに関しては、その重要性を理解する事が難しいと思いますので簡単に説明しておきましょう。
なぜピッチトレーニングが必要なのかと言うと、音を外すとは、あからさまに音を間違えて歌う事だけを指すのではありません。
ボイストレーニング初心者の方のほとんどが、自分では正しい音で歌えているつもりでも、正しい音で歌えていないのです。
ピッチトレーニングを受けていない大半の方は、ある音、例えば「ミ」としましょう。
自分では「ミ」を正確に歌っているつもりが少し高かったり、低かったりして少しずれた音で歌っているのです。
一般の方はそのズレを認識する事はほとんどできません。
しかし、音程がわずかにズレた歌を聞くと
「この人の歌は安定していないな~」
「この人の歌はいまいちだな~」
と言った印象を与えてしまうのです。
そのズレを解消し、「この人の歌は安定していて上手いな~」と思ってもらう為にはピッチトレーニングが必要になります。
- 音を外しにくくなります!
- 正しい音、ピッチで歌えるようになります!
- あなたの歌に安定感を持たせ「この人上手い!」と思ってもらえるようになります!
歌にグルーブを生むための『リズムトレーニング』
音感トレーニングと一緒で、リズムトレーニングが歌に必要なのはみなさんもご理解いただけると思います。
リズムトレーニングは
- 様々なリズムパターンを知り、歌いこなせるようになる
事が目的になります。
リズムトレーニングを積むと、
バックで演奏されている楽器の掛け合いや関連性、グルーブ感を感じる事ができるようになり音楽が立体的に聞こえてくるようになります。
音の高さや音量の変化だけではなく、それぞれの楽器が作り出すリズム感や躍動を感じながら歌う事ができるようになります。
そして、
その中で歌がその曲の中でどのような役割を果たしているかも理解ができるようになるので、感情表現の幅が一気に広まりますし、音楽の深さや楽しみをより一層感じる事ができるようになるのです!
- 音楽が立体的に聞こえるようになり、音楽の楽しみをより一層知る事ができます!
- 歌にグルーブ感が生まれ、安定感が増す上に、感情表現のレベルが上がります!
- あなたの歌に安定感を持たせ「この人上手い!」と思ってもらえるようになります!
歌声に抑揚や感情表現をつける『歌唱トレーニング』
ブレストレーニング、共鳴トレーニング、高音トレーニングで歌声の基礎能力を高める。
また、音感トレーニングとリズムトレーニングで正確な音程とリズムで歌えるようになる。
そして、歌声に抑揚や感情表現をつける歌唱トレーニングを行う事によって、あなたの歌は本格的に上達していきます!
少し説明してきた内容が多くなってきましたので、今までのまとめの図を作りました。
歌が上手くなるメカニズムは上の図ようなイメージになります。
そして、歌唱トレーニングは
歌に合わせて
- 声量の強弱をつける
- 声を共鳴させる位置を変える
- アクセントをつける
- リズムを意識しはねるように歌ったり、流れるように歌う
- 歌の中で重要なフレーズを際立たせるように歌う
- 歌のジャンルや雰囲気によって、母音や子音を崩したり整える
- ビブラートをかける
など、多岐にわたります。
海外では、この歌唱トレーニング専門のボイストレーナーが存在するほど、学ぶ事が多く、重要なトレーニングになります。
そして、この歌唱トレーニングは学ぶ事が多いのですが、即効性があります。
なのでボイストレーニングと並行して、この歌唱トレーニングを行うと効率よく歌を上達させる事ができます♪
それは何故かと言いますと、歌唱トレーニングを受けていない大半の方は、現在のあなたが持っている歌の基礎能力を、歌に活かせていないからなのです。
ボイストレーニングと歌唱力トレーニングの関係
例えば、あなたが現在「100」の歌の基礎能力を持っていたとしましょう。
しかし、大半の方は「50以下」と歌の基礎能力を半分も歌に適応できていないのです。
例えば、
- Aメロ、Bメロ、サビの流れで声量を変えていない
- 歌の中にアクセントがない
- リズムに変化を入れていない
- 全ての単語を同じように発声しているので棒読みみたいに聞こえる
などです。
そこで、
上記で紹介したような、抑揚やアクセント、フレーズによって声量を変えたりする歌唱トレーニングにを行う事によって現在の歌の基礎能力を最大限歌に活かす事ができるようになるのです。
すると、現在のあなたの歌の基礎能力値の範囲内ではありますが、確実に歌が上手くなります。
ボイストレーニングと歌唱力トレーニングの関係2
そして、ボイストレーニングを行い高音発声や声量、声の安定感を上げ、歌の基礎能力値を「100」から「200」「300」と上げていきます。
すると、歌の基礎能力値があがりますので歌が圧倒的に上達していきます!
そして、その上がった基礎能力値を最大限歌い活かす為に、さらに高度な歌唱トレーニングを行っていく。
この流れがボイストレーニングと歌唱トレーニングの関係性になり、ボイストレーニング初心者の方も歌唱トレーニングを並行して進めるべき理由となるのです。
- 即座にあなたの歌が上達します!
- ボイストレーニングで鍛え上げた歌の基礎能力を最大限歌に活かせるようになります!
- 歌唱力がアップし、歌で感情や世界観を表現できるようになります!

ここまでお読みいただきありがとうございました!
最後に一言♪
今現在、歌に自信がない人は
「私なんかが歌が上手くなるのだろうか・・・」
と不安な気持ちもあると思いますが、安心して下さい!
歌はスポーツと似ている所があります。
歌う上で必要な筋肉を鍛えて、正しいフォームで基礎能力を向上させる。
そして、実際に歌い込んで実践的な能力上げていけば歌は必ず上手くなっていきます!
できるだけ分かりやすくボイストレーニングや歌の向上に役立つ情報を配信していきますので、一緒に頑張っていきましょう♪