- ファルセット(裏声)のボイトレを教えてほしい!
- 高音をキレイに発声したい!
- とにかく歌が上手くなりたい!
こんにちは、VOICETRAINER KOMUROです!
強い声でも、柔らかい声でも自由自在に高い声で歌うには、高いレベルの声帯のコントロール力が必要になります。
そして、
ファルセット(裏声)のボイストレーニングは声帯のコントロール力を高めるうえでとても効果的なんです!
なので今回は
- そもそもファルセット(裏声)とは何か?
- なぜファルセット(裏声)のボイトレが重要なのか?
- ミックスボイスとの関係は?
- ファルセット(裏声)の出し方や練習方法
という事を動画をまじえながらレッスンさせていただきます!
【参考動画】
動画の目次 (クリックすると開きます♪)
0:13 今回のトピック
0:45 ファルセットが上手く発声できない人は高い声の練習をしてはいけない!?
1:37 ファルセット(裏声)と地声の違い
2:03 ファルセット(裏声)を鍛えるボイストレーニング紹介!
2:48 練習する際の注意点
3:31 男性用練習音源
4:31 女性用練習音源
ファルセット(裏声)とはなにか?
先に結論を言いますとファルセット(裏声)とは
【ファルセット(裏声)とは『息漏れを起こした』弱弱しい声の事です。】
私達の歌声は声帯という体の組織の働き方で変わってきます。
※声帯に関して復習しておきましょう♪
声帯とは、歌声や話し声の元を作る組織です。
まずは下の動画をご覧下さい。
この動画は声帯を上から見たもので、声を出すたびに動いている白い物体が声帯です。
吐き出す息で声帯を振動させて歌声や話し声を作ります。
今度は下の画像ををご覧ください。
これは声帯の断面図を現した図なのですが、大雑把に説明すると声帯は粘膜層と筋肉層に分けられます。
私達の普段の発声(いわゆる地声)は
- 筋肉部分のほとんど
- 粘膜部分
の両方を振動させて発声しているので声帯の運動量も大きく強い声が出ます。
ファルセット(裏声)は
- 粘膜部分
だけを振動させて発声しています。
粘膜部分しか動いていないのでで声帯の運動量が小さく弱弱しい声質になります。
ちなみに「ファルセット」と「裏声」は違う発声だと教えるボイストレーナーさんもいますが、ほとんど同じなので
「ファルセット」=「裏声」
と覚えてもらって問題ないです!
ミックスボイスは
- 筋肉部分の一部
- 粘膜部分
の両方を振動させて発声しているのですが、
- 地声は「筋肉部分のほとんど」
を振動させているのに対して
- ミックスボイスは「筋肉部分の一部」
しか振動させていないので
声帯の運動量は地声ほど大きくありません。
まさに、
声帯が地声とファルセットをミックスさせたような動きをするのミックスボイスと呼ばれているんですね!
ファルセット(裏声)が得意な人は高音発声も得意!
具体的なボイストレーニングに入る前に、
「何故、ファルセット(裏声)を出せるようにならないといけないのか?」
という事について説明させていただこうと思います。
最初に大前提をお話ししておきましょう。
「ファルセット(裏声) でキレイに出せない音は、いくら高音の練習をしても安定して出せるようにはならない」
という事です。
ファルセット(裏声)は無駄な力を取り除いていないとキレイに出す事ができません。
なので、
裏声が上手く出せない人は高い声を出そうとするときに無意識にむだな力みがはいってしまっています。
そのような状態で力強い高音を出そうとすると、よりガチガチに力が入ってしまいますます声が出にくくなります。
よく意外と言われるのですが柔らかい声はもちろん、強い声でも自由自在に高い声で歌えるようになる為にはまずは、完全に無駄な力を抜くボイストレーニング。
すなわち、
ファルセット(裏声)をキレイに出せるボイストレーニングを行う事が高音開発の第一歩となります。
まずは完全に歌う上で無駄な力を抜き、粘膜部分だけを振動させるファルセットを発声できるようになり
その後に、振動させる筋肉部分を少しづつ増やし強い声を作っていく(ミックスボイスを習得する)ボイストレーニングを行うのが重要なんです。
それを裏付けるように、ほぼ例外なく高い声で歌う事が得意な人はファルセット(裏声)も得意です。
私自身もファルセットをキレイに出せるようになってから、高い声がスムーズに出せるようになりました。
また、ファルセット(裏声)を鍛えていくと歌う上で無駄な力が抜けていくので長時間歌っても声が枯れにくくなってきます!
現代の音楽では歌唱的にもファルセット(裏声)は色々な所で使われているので、避けては通れない道ですね。
なので
と焦らずにファルセット(裏声)を安定して出せるよう鍛える所からトレーニングを始めて下さい!
ファルセット(裏声)の出し方、練習を紹介します!
では、ファルセット(裏声)の出し方や練習方法を紹介しましょう!
フクロウの鳴き声をイメージして「ホォー」「フゥー」「ヒィー」と発声すると脱力しやすくファルセット(裏声)の感覚がつかみやすくなります。
「ハ行」は子音を発声する際に息を使いますので、ファルセットを発声する感覚を掴むのに適しています。
人は持って生まれた体の構造や日常生活での体の動かし方や癖などによって得意な言葉、不得意な言葉がある場合があります。
なので言葉は、どの言葉を使っても大丈夫です♪
最終的には、全部の言葉でファルセット(裏声)が出せるようになっていただきたいのですが、
- まずは比較的得意な言葉でファルセット(裏声)を出す感覚を掴む。
- そして、苦手な言葉でも使えるようになる。
この順番でボイストレーニングを進めていただければと思います!!
最初は短くきって発声しましょう!
ロングトーンでファルセット(裏声)を発声するのは難しいので、最初は短く発声する所から始めましょう。
また、ファルセット(裏声)のボイストレーニングと聞くと、最初からかなりの高音でトレーニングをしがちですが、それはNGです。
ファルセット(裏声)が苦手な方がいきなり高音で発声するとさらに力みを生んでしまいます。
なので、多少音が低くてもいいので出しやすい音で慣れてから順に音を高くしていくように注意して下さい。
中音域でもファルセット(裏声)を強化しよう
少しずつファルセット(裏声)に慣れてきたら、中音域でも出せるように強化していきましょう!
ファルセットは高い声で使うものという認識が強いと思いますが、ボイストレーニングの段階では中音域も積極的にファルセットを使います。
「ファルセットを上手に出せない音域は力みが完全に取れていない」
と考えて下さい。
中音域は多少力んでいたとしても力ずくで出せてしまいます。
なので無意識なうちに声帯や声帯周辺の筋肉に無駄な力を入れて歌ってしまっている方がほとんです。
そのような状態では自由自在に歌う事はできません。
高音部分は上手に発声できるようになっても、歌のフレーズで中音域が出た時に一気に声帯や声帯周辺の筋肉が力んでしまいその後のフレーズに強いストレスを感じながら歌う羽目になってしまいます。
高い声が出るには出るが、高音域が連続する歌では中盤から終盤で喉がばててしまう症状を持っている方は中音域の力みが取れていない事が原因になっている可能性がおおいにあります。
そして、
中音域はちょうど声の切り替え地点になるので声帯をコントロールする事が高音よりも難しいです。
最初の内は弱弱しい声や変な声になってしまいますが、正しいフォームで回数を重ねてていけば徐々に強化されていきますので焦らずコツコツとボイトレを続けてください!
どうしてもファルセット(裏声)がキレイに出せない場合は?
今回紹介したファルセットのボイストレーニングをしてもうまくファルセットを発声できない人のために、
- より初歩的な
- ファルセットが全く出ない人のための
ボイストレーニングを
こちらのWEB教材で動画付きで紹介しているのでぜひご覧ください!