- リップロールをすると歌が上手くなるってほんと?
- リップロールの正しいやり方を教えてほしい!
- 歌が上手くなりたい!!
こんにちは、VOICETRAINER KOMUROです!
ボイストレーニングをやっていると、必ずと言っていいほど耳にするのが「リップロール」。
リップロールとは唇を震わせながら発声するボイストレーニングなのですが、ここまで有名になったのは
- ウォーミングアップ効果
- ブレスコントロールの目安
- 低音・高音にスムーズに移行しやすい
- ミックスボイスの感覚をつかみやすい
- 表情筋や首筋周辺の筋肉のリラックス効果
と歌を上達させる様々な効果があるからなんです!
なので今回は、
- リップロールの様々な効果とは?
- やり方やコツ
についてお話しさせていただきます!
なにも考えずにリップロールをするより、「こういう効果があるのか~」と考えながらリップロールをする方が何倍も効果が出ますのでぜひ読んでください♪
なお、10年以上ボイストレーナーをやっていて
『唇が全然震えないです!』
『すぐに唇の震えが止まってしまいます!』
という生徒さんも一定数いらっしゃいましたので、そういう方は『リップロールが震えない・全くできない・続かない原因と対処法を紹介します!』にてレッスンしていますのでそちらも合わせてご覧ください!
【参考動画1】
リップロールはどんな効果があるのか?
先ほども説明しましたがリップロールにはざっとあげるだけでも
- ウォーミングアップ効果
- ブレスコントロールの目安
- 低音・高音にスムーズに移行しやすい
- ミックスボイスの感覚をつかみやすい
- 表情筋や首筋周辺の筋肉のリラックス効果
という様々な効果があります!
順に説明していきましょう♪
1,ウォーミングアップ効果がある
これはご存じの方も多いと思いんじゃないでしょうか。
リップロールは唇を震わせ息に抵抗をつけながら声を出すので、声帯の負担を少なくしながら発声することができます。
そして、リップロールをしながら高音から低音・低音から高音と発声することで声帯のストレッチをすることができるので声が出やすくなります。
なので、
歌う前のウォーミングアップとしてよく使われています!
2,ブレスコントロールができているかどうかの目安になる
ブレスコントロールが未熟な方は唇の震えが途中で止まってしまったり、唇の震えが弱くなったり強くなったりします。
なので、一定に息を吐き続けられるのかどうかの目安にもなります。
また、高音で力みをが入ってしまう方は高音部分で唇の震えが強くなるので力みの確認がしやすいという面もあります!
ブレスコントロールや腹式呼吸に関しては『【まとめ】 腹式呼吸とは?やり方や効果・練習方法や歌い方を紹介します!』にて詳しく説明してますので合わせてお読みください!
3,低音・高音にスムーズに移行しやすい。
ボイストレーニング初心者の方は低音から高音、高音から低音に移る途中で声がひっくり返ってしまいます。
このような症状を『喚声点が残っている状態』といい、様々なトレーニングを行い解消していくのですがリップロールが入口のトレーニングとなります。
喚声点に関するボイストレーニングは『喚声点をなくすボイトレをして高音も低音も自在に歌えるようになろう!』で詳しく説明していますのでそちらも合わせてご覧ください!
4,ミックスボイスの感覚をつかみやすい
高音部分でもリラックスして発声しやすいリップロールはミックスボイスの感覚がつかみやすいという特徴もあります。
リップロールでボイストレーニングをして、無駄な力をいれずに高い声をだす感覚をつかみミックスボイス習得のためのボイストレーニングにステップアップするのが効率的です。
5,表情筋や首筋周辺の筋肉のリラックス効果
声を出す時に、表除筋や首筋周辺の筋肉に力を入れてしまう人も途中で唇の震えが止まってしまいます。
特に高い声を出す時に力みが出てきます。
なので、なるべく表情筋や首筋周辺の筋肉をほぐしながらリップロールができるようになってくると力み癖も解消されてきます。
力みを解消するマッサージ方法などを『歌う時やボイトレ時に力みが取れやすくなるストレッチ方法』にて詳しく説明していますので合わせてお読み下さい!
リップロールの効果を最大限にするやり方とコツを紹介します!
リップロールの効果を最大限にするために気をつけないとのは
- 『喉仏を下げる』
- 『高音でも低音でも一定に息を吐き続ける』
- 『高音から低音・低音から高音に移動する時に声がひっくり返らないようにする』
の3つになります。
順に説明していきましょう!
①喉仏を下げながらリップロールをしましょう!
冒頭で紹介した動画です
(↓クリックすると説明部分に飛びます!)
トレーニングを受けていない大半の人は高い声を出す時に喉仏が上がってしまいます。
そして、喉仏が上がると喉がしまるので声が出なくなります。
喉仏のボイトレに関しては『ミックスボイスや高い声で歌う時に喉仏を上げないボイトレを紹介します!』で紹介していますので合わせてお読みください。
なので、高い声を出す際に喉仏が上がらないようトレーニングする必要があるのですが、リップロールは発声する際に無駄な力みが入りにくく喉仏を上げないボイトレとして有効です!
まずは首に手をあてて喉仏を確認し、しっかり喉仏を下げてからリップロールしましょう!
喉仏を下げる感覚が分からない人はあくびをする時のように息を吸い込むと喉仏が下がります♪
最初は高い声を出す際にどうしても喉仏が上がってしまいますが、先に紹介したWEB教材で話している喉仏のボイトレと合わせてコツコツ練習すると次第に上がらなくなってくるので頑張っていきましょう!
②高音でも低音でも一定に息を吐き続けてリップロールをしましょう!
高い声を出すと無駄に力むと息を多く吐いてしまい唇の震えが強くなります。
なので、
高音でも低音でも一定に息を吐き続け唇の震えが一定になるよう練習しましょう!
③高音から低音・低音から高音に移動する時に声がひっくり返らないようにしましょう!
高音から低音・低音から高音に移動する時、声の出し方をスムーズに切り替えられないと声がひっくり返えってしまいます。
先ほども説明しましたが、この声がひっくり返ってしまう音の高さを「喚声点」といいます。
そして、リップロールは喚声点が出にくい発声なので喚声点を克服するボイトレとしても有効です!
声がひっくり返りやすい音の高さを丁寧にリップロールするのがポイントです!
最初はどうしても声がひっくり返ってしまいますが、こちらの喚声点克服のWEB教材で話している喚声点克服のボイトレと合わせてコツコツ練習すると次第に上がらなくなってくるので頑張っていきましょう!
- 何のためにやるのか
- どんなことに注意しないといけないのか?
を考えながらやらないと、最大限の効果が得られないんですよ!
リップロールはボイストレーニングの最初や歌う前に1,2分やる声が効果が上がります。
冒頭でも紹介しましたが、リップロールが全くできない、苦手だよ~という方は
をあわせてお読み下さい♪
色々なフレーズでリップロールでトレーニングしよう!
【参考動画】
次はリップロールの効果を最大限発揮できるよう、色々なフレーズでリップロールのボイストレーニングをしましょう!
フレーズ①『ソファミファミレド』
このフレーズは、
- 無駄な力みが取れやす、『高音から低音に下がるフレーズ』
- 声のコントロール力が養われる『音の高さの間隔が狭いフレーズ』
という特徴があるので、
高音開発・ミックスボイスの習得
そして、
声のひっくり返りを防ぐ喚声点克服の基礎トレーニング
として効果があるので練習してみてください!
フレーズ②『オクターブ・ソソファミレド』
このフレーズは
- 低音から高音にいっき上がる事で、『声の切り替えを鍛えるフレーズ』
- 声のコントロール力が養われる『音の高さの間隔が狭いフレーズ』
という特徴があるのでこれも
- 高音開発・ミックスボイスの習得
- 声のひっくり返り(実践)を防ぐ喚声点克服
- 低音から高音へスムーズに移行するための基礎トレーニング
として効果があります!
フレーズ③『TOP4回たたき』
このフレーズは
- 一番高い音で伸ばす事で『高音を鍛えるフレーズ』
- 音でを伸ばす事で『ロングトーンを鍛えるフレーズ』
という特徴があるので高音開発として効果があります!
リップロールは色々な効果があるうえに、無駄な力みが入りくくいのでボイトレ初心者にオススメなのでぜひ頑張って見てください!