声を守る為に新年会などお酒の席で注意したい事

新しい年を迎えて新年会などお酒の席のお誘いも多いんじゃないでしょうか?

 

しかし、歌をうたう人にとって飲み会などのお酒の席で誤解されている事や気をつけないといけない事があります!

 

これらを知らないが為に声の調子を大きく崩してしまう人もたくさんいますので、今日はボイストレーナの視点からその事に関して書かせていただきますね!

 

 

誤解されている事:お酒は声に良くない

まずは誤解されている事から紹介しましょう。

 

お酒は声に良くないと思われている方も多いと思いますが、実は直接的にはあまり関係がありません。

 

よくお酒を飲む人でガラガラ声の人の事を「酒ヤケした声」と呼ばれる事もあるせいか、お酒の刺激が声を潰してしまうとイメージされがちですがそれは誤解です。

 

 

人は食べ物や飲み物を飲み込む時は食道を使い、声を作る声帯は気管にあるのでお酒が声帯にふれる事はないので、直接的な影響を与える事はありません。

 

お酒が声に影響を与えるとすれば、「声帯を乾燥させる」という点です。

 

 

体内のお酒を分解する際に水分を使います。

 

なのでたくさんお酒を飲むとその分大量に体内の水分を使うので、体全体が水分不足になり口の中や声帯が極度に乾燥してしまいます。

 

 

みなさんもお酒を飲んだ次の朝に無性に喉が乾いていたり、喉がガラガラになった経験がありませんか?

それがお酒によって体内の水分がとばされた状態です。

 

 

また、アルコールを含んだ呼気が声帯を乾燥させやすくするという点もあります。

 

 

声にとって乾燥は大敵。

 

そういう意味ではお酒は声に良くないと言えるのですが、お酒と一緒に十分量の水を取っていれば影響を少なくできます。

 

「お酒は声に良くない!」

 

という事よりも次に紹介する注意点の方がはるかに声に悪影響を与えますので注意して下さい!

 

 

注意ポイント:騒がしい場所では自分の声量に注意する

これはお酒を飲む場所だけでなく、喫茶店などお酒とは関係のない場所でも同じ事が言えるのですが、

 

「騒がしい場所では自分の声量に注意する」

 

という事をしっかり意識して下さい。

 

 

みなさんも経験があると思うのですが、騒がしい場所だとついつい声が大きくなっていきませんか?

 

周りが騒がしい空間にいると相手に声を届けるよう、無意識の内に声がどんどん大きくなってしまいます。

 

特にお酒を飲む席では、気が緩むのか周りの声もどんどん大きくなっていき、時には長時間がなり立てるような声量で話しをしている事もあります。

 

これが喉に大きな負担を与えてしまううんですね。

 

 

大きな声で長時間話してしまう事が喉に与える悪影響は深刻で、一発で喉を枯らしてしまったり、痛めてしまう事もあります。

 

私自身、お酒が大好きなので頻繁に飲みにいくのですが、「騒がしい場所では自分の声の大きさに注意する」だけは死守しています。

 

特にお酒を飲む席だと煙草を吸う人がいたり、空気が乾燥している場合も多いです。

 

そんな所で長時間大きな声を出してしまったらすぐに声を痛めてしまいます。

 

お酒を飲むなんかよりも数倍声に悪いんですね。

 

声を守ろうとしてお酒を飲む量を少なくしても

 

・声帯の大敵である乾燥している状態で
・長時間
・大声で話す

 

をしてしまう事の方がよっぽど声に悪いという事を忘れないで下さいね!